理想の定期試験対策(5教科総合編)①
こんにちは。
リュケイオンです。
今回は理想的な定期試験の勉強についてのお話。
5教科全体の流れについてお話します。
みなさん、定期テストで点とりたいですか?
そりゃ取りたいですよね。
いい学校に行きたいと思ったら、
内申の比重が高い都道府県では普段から成績をとることが必須ですし、
一般入試でイッパツ勝負のところでも推薦入試には欠かせない要素です。
ですが、最近の中学生は昔より格段にやることが増えており、
部活・特別活動も普段の成績も入試のための実力も両立させるとなると大変です。
うまくやるためには、記憶と学習の仕組みを踏まえた合理的な学習をしなければなりません。
今日はその中でも定期で効率よく成果を出すための理想的な勉強方法を教えます。
全体像
まず、大まかな全体像から。
Ⅰ.知識のインプット
↓
Ⅱ.知識の確認
↓
Ⅲ.問題演習
↓
Ⅳ.本番に近い演習
こんな感じ。
記憶の仕組みを踏まえれば、普段の勉強でⅠ.を周回しながら、
ときどきⅡ.Ⅲ.を挟んで仕上げるというのが理想です。
試験の前だけ勉強するなんてのは論外。
最初の学習から時間を空けてしまうと時間の節約効果がドンドン少なくなくなり、
繰り返しがないと記憶はすぐに薄れてしまいますから、
やっている本人としては時間を節約しているつもりでしょうが、
結果的にかなり労力が無駄になるやり方です。
では、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
Ⅰ.~Ⅲ.まで
知識をインプットする上で頭に置いておかなくてはならないことは、
1.すぐに消えてしまう情報がある
2.復習は早ければ早い方がいい
3.繰り返しと関連付けで記憶が強化される
ということです。
これを考えれば、知識のインプットは「試験〇日前」ではダメで、
普段からやっておかなければいけないということは分かりますよね。
具体的にはどうするかというと・・・
①ノートを細かくとる
先生の雑談から友だちのミス、
自分の頭の中に浮かんだアイディアや疑問まで、
隅から隅まで書き留めること。
なぜここまでやるかというのはしつこいようですが、
すぐに、つまり授業が終わるまでに失われてしまう情報があるからです。
先生はすべてを板書してくれるわけではありませんから、
これは自分でやる必要があります。
全部を授業中にやっていると間に合いませんから、
予習で準備をしておくか、
自分で情報を取捨選択(知っている内容や教科書にそのまま乗っている内容を省くなど)するかしないといけません。
②授業中に反芻する
反芻とはどういうことかというと、
まずは先生の説明を頭の中で整理して自分の言葉にしたり、
それが難しければ繰り返したりすること。
他の生徒の発言に頭の中でツッコミを入れたり、
自分の言葉で頭の中で言い直すのもいいでしょう。
③self-questioning
これは②との関連であり、②と同時にできることですが、
ピンとこない方が多いと思うので敢えて別に項目立てました。
self-questioningというノート術です。
何をするかというと、頭の中に浮かんだ疑問やアイディアをノートに書き留めるというものです。
(疑問の場合はあとでちゃんと解決してください)
これはノート術の一部でもあるのですが、立派な反芻であり、
この手法が書き写すだけのノートに比べて効果が高いということは、
大規模な実験で実証されています。
「授業中の反芻」と「self-questioning」の効果は絶大で、
ぶっちゃけて言うとこれがうまくできる人は①をそこまで細かくやらなくても結果が出せます。
ただ慣れてない人は難しいと思うので①からしっかりやってください。
④授業後か放課後に復習する
授業が終わるころには既に消えている情報もあり、
時間を空けると復習にかかる時間を節約する効果がどんどん薄れますから、
最初の復習は早ければ早いほどいいです。
「効果的な復習は1日後・3日後・7日後」なんて根拠の薄い話は信じないでください。
そして早ければ早いほど、復習は雑でも用が足ります。
授業直後の休み時間にできれば、
ノートをザーッと流し読みして
「この問題はこの手順で解くんだな」
「先生こんなこと言うてはったなぁ」
「この間違いは気を付けた方がいいな」
と思いめぐらすくらいでも最初の1回目の復習は全然OKです。
⑤少し間を空けて2回目の復習をする
少し間を空けて、今度はセルフテストをします。
(塾やオンライン講座などで、フィードバックをもらう機会があればなおいいです)
間を空けると言ってもほんの少しです。
1日~2日後までにはやってしまいましょう。
⑥11日~15日程度間を空けて3回目の復習をする
すぐに3回目の復習もしたいところですが、
もう⑤までくると記憶の保存期間はかなり伸びた状態になっています。
この段階で必要なのは単純な記憶の保存期間延長だけではありません。
記憶した情報を問題解決に応用する技能の習得です。
そのためには脳に情報を整理するための時間を与えることが必要です。
2週間ほど間を空けて、知識の確認に加えて頭を使わないとできないような問題に取り組むのがおすすめです。
ちなみにこの11日~15日というのは根拠のある数字で、
2回目で空けた時間よりも大幅に長くとる(忘れない程度に)ことがポイントです。
⑥教科書本文と注釈を覚えるくらいまで読みまくる
これは効果が高いのは国・英・理・社についてで、数学には効果が薄いかもしれません。
教科書の本文や注釈からそのまま出題されたり、
穴埋め問題が出たりするためです。
実際に丸暗記するまではやらなくていいですが、
出だしを言ったら続きが出てくるくらいまで読み込んでおくといいでしょう。
便宜上⑥にしましたが、
復習としてやるのはもちろん、
予習としてやってもいいと思います。
⑦知識のつながりを追う
できる子は①~⑤だけでも十分だと思いますが、それだけでは・・・
という人はこの1手も加えましょう。
記憶を強化する方法として「繰り返し」以外では「関連付け」しかないということで、
知識の関連付けによって記憶の定着を強化するというものです。
ノートに付箋を貼って自分で調べた事や先生に質問したときの説明、豆知識的なものを加えたり、
関連性の高い言葉同士を線や矢印でつないだりします。
これだけやっていれば、知識のインプットとしては十分です。
テスト前にわざわざ時間をとってインプットをイチからやる必要なんてありません。
これだけでも公立中学校ならば上位10%くらいまでは普通に入れると思います。
とは言え、ここに書いた内容を自分一人でやるのは至難の業です。
それができるくらいなら今このページを読んでいる必要はおそらくないでしょう。
このあたりのコーチングやタイムリーなテスト(これやれてる塾見たことないです)も込みでやっています。
特に、すららにこれにピッタリなテスト機能があるので、
すらら単独か、すらら+オンライン個別のセットで受けることをおススメします。
2週間無料体験できますので、その間にギリギリ試せます。
残っているのは、「Ⅳ.本番に近い演習」ですが、ちょっと長くなったのでこれはまた次の記事で書こうと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。